活動内容

フィリピン・ネグロス

次世代を担う農民を育成する ・循環型農業の実践と各地域への普及

「砂糖の島」として知られるネグロス島。1980年代の国際砂糖相場の暴落により発生した砂糖危機の後、砂糖キビ生産だけに頼らない農業に取り組みはじめた元農園労働者、そして山間部のバナナ生産者たち。APLAは、前身の日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)時代から25年以上にわたり、そうしたネグロスの農民たちとともに自立に向けた取り組みを続けてきました。

現在は、カネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KF-RC)を拠点として、循環型農業の実践・普及と次世代農民の育成に取り組んでいます。

パートナー紹介

カネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KF-RC)

ネグロス1ネグロス西州の州都バコロド市から57キロ離れたラ・カルロータ市バランガイ・ハギミットの静かで美しい農村地域に位置しています。

農民たちが集まって、農法や技術に関する学びや経験を共有しあう場(ルーラル・キャンパス)として、2009年7月1日に開校しました。

ネグロス2 ネグロス3

5ヘクタールに広がる農場(カネシゲファーム)では、養豚と野菜生産を中心とした循環型農業を実践しています。豚以外にも、鶏、ヤギ、アヒル、七面鳥、カラバオなど、様々な動物が暮らす農場はいつもにぎやかです。

negros1豚舎から出る糞尿を利用した循環システムとして、バイオガスプラントとBMW(バクテリア・ミネラル・ウォーター)技術の複合設備を構築し、農場内のエネルギー自給に向けて取り組んでいます。

その他、自動揚水器(ラムポンプ)などの適正技術も導入しています。

ネグロス5地域の次世代の担い手となる若者たちが研修生として住み込み、こうした農業技術や適正技術を学んでいます。

こうした取り組みが注目を集め、近隣の小学校、行政、海外からの訪問・視察も多く受けるようになりました。

ネグロス6KF-RCで研修を受けた若者たちは、地域に戻って地元で循環型農業を取り組み始めています。

 

現在の具体的な活動

◆KF-RC若手農民農業研修プログラムの実施

研修様子2ネグロス島の若手農民が誇りを持って農業で生活していけるように農業研修を実施しています。半年間かけて有畜複合循環型農業、マーケティングなどを実践的に学びます。2009年から始まったプログラムで、毎年3~6人の研修生を受け入れて実施しています(2016年度は7期生の受入)。

◆農業研修プログラム卒業生のサポート

卒業生KF-RCの農業研修を卒業した若者たちが、地元に戻った後に営農が継続でき、また、地域の農業を引っ張っていく存在となれるように、KF-RCでフォローアップを実施しています。卒業時に各卒業生の畑に小規模の養豚設備を設置します。豚舎は、農業研修の一環として、研修生とKF-RCスタッフが一緒になって建設します。また、卒業生サポート基金から、養豚のための豚代、餌代などがローンで切る仕組みを作っています。

◆カネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KF-RC)の自立と運営強化

現在KF-RCは、元農民及び第1期研修卒業生たちが運営を担っています。農場運営、会計作業、事務局機能構築、研修プログラムの運営が自分たちでできるようにサポートしています。

基本情報

  • フィリピン共和国/Republic of Philippines
  • 面積/約29万9500平方キロメートル(日本の約8割)
  • 人口/約1億98万人(2015年調査)
  • 首都/メトロ・マニラ
  • 行政区/81州(17の地方にグループ分けされる)
  • 公用語/国語はフィリピノ語(タガログ語)、それ以外の公用語として英語。母語として使われる言語は80~170にも及ぶと言われている。
    ※ネグロス島では、西ネグロス州ではイロンゴ語、東ネグロス州ではセブアノ語が使用されている。
  • 宗教/ローマ・カトリック83%、プロテスタント7%、イスラーム5%ほか
  • 気候/熱帯モンスーン気候に属し、雨期(6~11月ころ)と乾期(12~5月ころ)に分かれるが、地域による差も大きい。
  • 通貨/ペソ、センタボ(1ペソ=100センタボ)