2025年8月10日、東京都新宿区にある下落合図書館の多目的室で催された「バランゴンバナナってどんなバナナ?~バナナのフードロスのお話~」で事務局の福島さんと「つながりインターンシップ@協同」のインターンシップ生である大学生3人がワークショップを行いました。ワークショップには、3歳から7歳までのお子さんと保護者の方10人が集まってくれました。
まず、バナナクイズでは、バナナに関する簡単な問題から少し難しい問題まで元気なお子さんたちと一緒に楽しみました。子どもたちにとって身近で大好きなバナナだからこそ、とても積極的な参加をしてくれました。また、キャベンディシュやバランゴンバナナの違いや輸入時は緑色であることなど、様々な学びへとつなげられました。
次に、絵本『バナナのらんとごん』の読み聞かせでは、バランゴンバナナがどのように私たちの食卓に届くのかを一緒に学んでいきました。とても集中して聴いてくれて、「良かった」と感想を言ってくれるお子さんもいました。
そして、バナナアートでは、竹串を使ってバランゴンバナナの皮に絵を描いていきました。活用できる傷などをじっくりと観察した後、自分だけのバランゴンバナナを選び、どのような絵ができるのか考えていきました。バイキンマンや虹、ハートや橋など、非常に多種多様なバナナアートが完成しました。
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アンケートを通して様々な感想も頂きました。一部ご紹介します。
- 身近な食べ物のルーツが知れてよかったです。子どもたちも真剣にバナナアートにとりくんでいました。
- バランゴンバナナについて、本の読み聞かせを行っていただけて、子どもも楽しみながら学ぶことができました。
- 子どもだけではなく、大人も勉強になり楽しめました!
- 子どもにもわかりやすく楽しくお話しいただき、楽しく学ぶ&取り組むことができました。
- バナナがテーマということで親しみやすくよかったです。大人も楽しめ勉強になりました。
今回は、2歳のお子さんから保護者の方まで、幅広い年代の方に参加していただき、「工作が好きだから、バナナアートを楽しめた」「バナナアート大好き」と言ってくれたお子さん、また、「親しみやすいテーマで、読み聞かせなどを通しわかりやすく楽しく学ぶことができた」「大人も勉強になった」と保護者の方からも賞賛の声をいただきました。参加者の皆さんに、バナナクイズや読み聞かせ、バランゴンバナナの説明を通じ、身近な存在であるバナナについて新たに学ぶことがあったと感じていただけたことを、大変嬉しく思います。
実際に、頻繁にバナナを消費するご家庭でも、「そのバナナはどこからどのようにして届いているのか、そこにどのような問題が隠れているのか」そういった背景を普段の食事の中で意識することは、難しいと思います。私たちが普段、日本のスーパーで目にするバナナは、表面上の傷が少なくきれいにみえるものがほとんどなので、問題に気づこうにも気づけないことが現実です。そのような中で、まずは何気なく食べているバナナについて興味をもってもらい、社会問題の関心へと繋げていく必要があるのだと思います。とても素敵で充実した時間でした。
主催者の皆さま、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
報告:レチ裕陸(れち・よりく/立教大学)、平賀文歌(ひらが・ふみか/立教大学)