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2020年7月30日果物の苗を届けに学校を訪問しました

APLAは、2016年からエルメラ県内の公立小中学校における学校菜園の活動をサポートしてきていますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止のために、東ティモールでは2020年3月27日に非常事態宣言が発令され、学校もすべて休校となりました。そのため、活動も休止していたのですが、学校の再開を受けて、7月末、現地スタッフが県内の6校にランブータンの苗を届けに行きました。

COVID-19の予防に関する注意が掲示されている。

水道が限られている学校では手洗いのためのバケツが。

 

「学校菜園」といっても、野菜だけではなく、将来的には子どもたちが果物を収穫できて木陰で一休みできるような「食べられる庭(edible garden)」ができたら、という考えからです。バナナ、パパイヤ、柑橘類などは、エルメラ県の家庭でも一般的に植えられているため、その苗や種を入手することは難しくはありません。今回のランブータンの苗は、県内の篤農家から購入した種から若手農民たちが育苗したものです。

育苗を担当した一人、アグスさん。

各学校に20本ずつ、合計120本の苗を配布。

 

本来は雨季の最中である3月末に配布予定でしたが、COVID-19の影響で季節は乾季にうつりかわり、果物の苗にとっては過酷な時期の定植となってしまいました。各学校の20本ずつ配ったランブータン、子どもたちや先生が水やりをしっかりして1本でも多くの苗が根付いてくれることを願います。

報告:野川未央(のがわ・みお/APLA事務局)