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2019年5月畑での作業だけにとどまらない農業研修

フィリピン・ネグロス島のカネシゲファーム・ルーラルキャンパス(以下:KF-RC)では、農場兼農民学校として島内の若者たちを研修生として受け入れ、約半年間住み込みで循環、有機農業、適正技術などについて学びあう機会を創出しています。

KF-RCで研修生とスタッフが生産したものは、大切な収入源です。「今は何の野菜がある?」と、お客さんが直接農場にやってきて、その場で収穫して販売をするか、KF-RCがあるハギミット村やラカルロータ町内を引き売りし、小さな商店や歩いている人びとに声をかけて販売しています。

最近では月・水・金曜日が収穫日となっていて、注文があればその量をパッキングし、軽トラックにめいっぱい積み込み出発します。引き売りには研修生も同行し、販売や値段交渉を実際に体験することでマーケティングも学んでいきます。

 

この日の担当研修生はドロイくん。ノートに野菜別の販売量と販売額を記入していきます。初めはおとなしかった研修生たちも段々と「おばちゃん、他の種類の野菜もあるよ!」「ココナツをまとめて買ってくれたら安くするよ」としっかりセールストークをするようになり、販売に慣れてきた様子でした。最後にノートの数字とお金が一致し、一安心なドロイくんなのでした。

報告:寺田俊(てらだ・しゅん/APLA事務局)